親水防汚:光触媒の現状と課題 その2

ガラス(SiO2)と酸化チタン(TiO2)による親水性表面に関するお知らせです。

前回(その1)は親水性あるいは超親水性と防汚性に関して、とくに光触媒における「セルフクリーニング」の仕組みを整理してみました。今回は、この光触媒の現状と課題についてまとめてみたいと思います。

それでは、早速ガラス(SiO2)と酸化チタン(TiO2)による親水性表面のようすについてご紹介いたします。

3.ガラスと酸化チタンによる親水性の違い
ガラス(SiO2)と酸化チタン(TiO2)による親水性あるいは、超親水性の違いは何でしょうか?その答えはズバリ、親水性表面の再現性にあります。

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親水防汚:光触媒の現状と課題 その1

光触媒と親水防汚に関するお知らせです。

光触媒、言葉として聞くようになってからだいぶ経ちますが、コーティングとしてはなかなか普及しませんね。その理由は何でしょうか?光触媒の光と影(大げさ):親水防汚を中心にみてみましょう。

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親水性と防汚 ~ポリシラザンガラスコーティングを例として~

ポリシラザンなどの親水性ガラスコーティングの防汚性に関するお知らせです。

親水性ガラスコーティングの仕組み

自動車ボディや建築外壁・内装などの親水性ガラスコーティングを例題といたします。

身近な例として、ポリシラザンなどの親水性ガラスコーティングが硬化した表面は、水酸基(-OH)を代表とする親水性の原子団が覆っています。この水酸基(-OH)とは、酸素(O)に対して、ひとつの水素(H)が結合している状態です。

ご存知のように、酸素原子(O)はふたつの結合手(原子価)を持っているため、もう一方の手が空いている状態は不安定となり、安定化させるために絶えず何かと手を結ぼうとします。その結ぶ手の先が水(H20)である場合は、水の水素(H)となります。

このため水との親和性が良くなり親水性となるのですが、水とガラスコーティングの水酸基(-OH)の結合は、「水素結合」であるため結合力はかなり弱く、水が流れ落ちたり拭き取ったり蒸発することで、水との水素結合はすぐに切れてしまいます。当たり前のことですが。

ポリシラザンなどの親水性ガラスコーティングの防汚性について、くわしくはこちらのブログをご覧ください。

ガラスの親水性

ガラスおよびガラスコーティングの親水性に関するお知らせです。

SiO2の純度が一般的なガラスは、製造上の理由から親水性の水酸基(-OH)などの不純物を含んでいますので、このようなガラスの表面は親水性です。

最近の自動車の窓ガラスは、ガラス自体に撥水機能を持たせたりしているものがあるため解りにくいかもしれません。

一方住宅の窓ガラスを年末の大掃除できれいに洗浄した後、霧吹きで水をかけると撥水が弱い状態=水が玉や塊にならずベチャーと広がるような、すなわち親水性の状態になっていることが多いと思います。

親水性表面の代表であるガラスについてのブログはこちらです。

親水性コーティングの表面について

親水性コーティングの表面についてのお知らせです。

一般的にコーティング業界では、自動車の塗装面や窓ガラス面に付着した水の接触角が、概ね10°~20°程度以下の状態を言っているようです。塗装面を例にして親水性とはどのような状態なのかを考えてみました。

親水性コーティングの表面とはどういった状態なのでしょうか?
くわしくはこちらのブログをお読みください

滑水性について

滑水性コーティングに関するお知らせです。

近頃コーティングの状態を表す言葉で、滑水性あるいは滑水って聞きます。
滑水性コーティングを施したボディ塗装表面あるいは、窓ガラス表面っていったいどういう状態なのでしょうか?

コーティング剤製造者として滑水について整理してみました。
滑水性についてのブログはこちらです。

疎水性と撥水性

コーティングにおける疎水性と撥水性の違いについてのお知らせです。

撥水や滑水については、水との関係を表す科学的な表現ではなく、状態や現象を表す、つまり見た目の状態を表す言葉なのではないかと考えています。

前回記事「親水性と疎水性」でも述べましたように、水との親和性が低い性質は「疎水性」として定義されています。疎水性とは単に塗装表面や窓ガラス表面などの物質表面と水との関係性だけを表しているものではありません。

例えば、豚骨ラーメンのスープのほとんどは「水」ですが、スープを作る過程で出汁とりのために入れた豚骨から出た脂は、どんなに煮込んでも水とは混ざらずに豚骨の油脂がスープの水に浮いています。この状態は豚骨から出た油脂は疎水性であるためだと言うことですね。

コーティングにおける疎水性と撥水性の違いとは何でしょうか、それとも同じことでしょうか?
考え方をまとめてみました。くわしくはこちらのブログをご覧ください。

親水性と疎水性

コーティングにおける親水性と疎水性に関するお知らせです。

巷にあふれるコーティングの状態を表す言葉で、「撥水」「疎水」「親水」「滑水」というものがあります。

いろいろな表現で、商品の性質や仕上がりの状態を表しているもの考えられますが、私自身も混乱気味ですので、いろいろな言葉で、商品の性質や仕上がりの状態を表しているもの考えられますが、私自身も混乱気味です。

まずは「水」との親和性を表す言葉である「親水性」と「疎水性」についてみてみたいと思います。
くわしくは、キラサク オフィシャルブログ「親水性と撥水性」をお読みください。

ポリシラザン ガラスコーティングについて

ポリシラザン ガラスコーティングに関するお知らせです。

ポリシラザン ガラスコーティングについてご質問をいただくことがあります。

ポリシラザンは、もともと半導体シリコンウェハを製造する際に、シリコンウェハ表面を疎水性に改質することで、水分除去やフォトレジストの密着を高めるプライマー用途として広まった表面処理剤でした。

カーボディコーティング剤におけるポリシラザンは、パーヒドロポリシラザンまたは、ペルヒドロポリシラザン(PHPS)などと呼ばれ、十数年前、初期の車ボディ保護用ガラスコーティングとして普及したものがポリシラザンです。

ガラスコーティングのルーツとも言えるポリシラザンについて整理してみまました。

くわしくはこちらのブログをご覧ください。

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